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執行委員長あいさつ

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年度はじめにあたって
~激動の時代、今こそ皆さんの力が必要です~

 

 

 温かな陽光に花々がつぼみをふくらませる中、令和八年度が始まりました。春はわれわれ教職員にとって生徒や同僚との別れの季節でありますが、その先にはまた新たな出会いがあります。組合員の皆様におかれましては、気持ちも新たに、充実した教育活動に取り組まれていることと存じます。私たち愛媛高教組執行部は新しく副執行委員長一名、書記次長一名、執行委員四名を迎え、新年度のスタートを切りました。今年度も県立高等学校、中等教育学校並びに特別支援学校における教育の振興と充実をめざして努力してまいりますので、引き続きご支援・ご協力をお願い申し上げます。
今われわれは激動の時代を生きています。
 春闘では、「実質賃金のプラス定着」をめざし、大手企業を中心に過去最高額のベースアップ回答や、集中回答日を待たない早期妥結が相次ぐなど、給与改定に向けた動きが物価高に呼応して活発になっています。一方で、アメリカではトランプ政権による関税政策が進められ、二月二八日にはアメリカ軍によるイランへの軍事作戦が始まりました。ホルムズ海峡が事実上封鎖され、その影響でエネルギー価格が高騰し、経済に大きな打撃を与えています。ウクライナとロシアの戦争も終わりが見えない状況であり、今後の世界情勢に注視が必要です。
 教育界においては、昨年六月、約五〇年ぶりに給特法が改定され、教職調整額が今年一月より毎年一%ずつ段階的に引き上げられ、一〇%まで改善されることとなりました。教職調整額はわれわれ教育専門職の職務と職責に対する対価であると考えており、教職の魅力向上に向けての着実な一歩となりました。しかしながら、依然課題は多く、引き続き働き方改革の更なる加速や時間外勤務手当の支給についても求めていかなければなりません。また、昨年八月には「学校・教師が担う業務に係る三分類」が「学校と教師の業務の三分類」へとアップデートされ、働き方改革の推進に向けた動きが盛んになっています。今後は業務の簡素化・省力化、DX化を進めながら、主体的に働き方改革を進めていかなければなりません。さらに、次期学習指導要領改訂に向けた議論も活発になってきており、高校段階では、教育課程や評価の在り方等について検討が進められています。今後、カリキュラム・マネジメントや学習評価への対応等を求められることが予想され、教職員の負担がさらに増していくことが懸念されます。教育の質を高めていくためには、教職員が安心して教育活動に専念できる環境を整えることが不可欠です。
 教員不足については危機的な状況が継続しています。二〇二五年四月時点での全国における教員不足は、四、三一七人と四年前から七割増加し、深刻化しています。同じくして令和六年度には精神疾患により一か月以上休んだ公立学校の教員は一三、三一〇人と過去最高を記録しました。学校の人手不足を解消するためには、新規採用者数の確保に加えて休職者数・離職者数の抑制が重要です。われわれが関係各所に要望し続けている「教職員定数の改善」の早急な実現により、一人ひとりの業務負担を減少させるとともに、これまで教職員の献身性に支えられてきた取組の在り方についても議論を重ね、児童生徒と向き合う時間の確保や教職員のワーク・ライフ・バランスの充実へつなげていかなければなりません。
 愛媛県においては、県立学校振興計画が進められており、激動の時期を迎えています。昨年度は、令和八年度に新校・新学科等が立ち上がる対象校においては最後の準備で大変なご苦労があったことと存じます。グローバル人材・DX人材の育成や、学校の魅力化・特色化に向けた取組、部活動改革など、日々の業務に加え、新たな取組への対応に苦労されている方が多いのではないでしょうか。加えて、ソーシャルチャレンジ for High School事業やキャリアチャレンジ for College事業、グローカル産業人材育成事業、松山大学との連携協定など、地域に根ざした人材育成を推進することを目的とした施策が進行しています。現在、私立高校の授業料無償化に対応して、学校の魅力化・特色化につながる取組が、すべての公立学校に求められております。子どもたちの多種多様なニーズに対応した教育活動を展開し、選ばれ続ける公立学校となるためにも、十分な人員を確保できる教育予算の増額が必要不可欠であると考えます。
 このように目まぐるしく社会情勢・教育情勢が変化する中で、愛媛高教組は着実な成果を上げてきています。近年の県教育委員会の予算案の中には、県立学校へのスクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー、栄養教員などの配置・拡充や生徒用一人一台端末の公費配備、体育館への空調設備の設置など、われわれが要望してきた内容が盛り込まれています。現場の声に基づき、教職員だけでなく生徒が安心・安全に学ぶことができる環境づくりに向けて着実に前進しています。加えて令和七年度には、待遇面でかねてより要望していた通勤手当の距離区分単価の改善及び通勤時の駐車場代が上限五、〇〇〇円支給されることになり、多くの喜びの声をいただいております。われわれ教職員が心身ともに充実し、生き生きとした姿で児童生徒に接することが、教職の魅力向上につながります。われわれ自身の働く姿が次世代の教師を生むという強い思いで、引き続き愛媛高教組は教職員の待遇・職場環境の改善に向けて全力で取り組んでまいります。
 愛媛高教組は、分会役員の方々を中心とした加入促進の働きかけによりまして、他県や他団体の組織と比べても高い加入率を維持しております。しかし、組合加入率が低下しているのも事実です。教育現場が大変なときこそ組合員皆様の力が必要です。組織率の維持・拡大を目標に、新しい取組を行うとともに、これからも「信義と友愛」を旗印に「不偏不党」「是々非々」の立場を堅持し、組合員の皆様からいただいた貴重なご意見をもとに、関係各所にしっかりと働きかけてまいります。今後とも変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げ、年度はじめのご挨拶とさせていただきます。

愛媛高教組 執行委員長 池内 大輔

© 2020 by 愛媛県高等学校教職員組合(愛媛高教組)

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